赤ちゃん絵本で大人気の「だるまさんが」シリーズの作者、かがくいひろしさんの特集が7月16日(日)午後8時〜NHKのEテレ「日曜美術館」で放映されました。
絵本「だるまさんが」シリーズは息子が大好きで何度も何度も読んでいますが、読み聞かせをしていると自然と大人も体が揺れており、一緒になって楽しんで読むことができる絵本です。
だるまさん絵本が大好きなお子さん、とても多いですよね。
この記事では人気絵本作家かがくいひろしさんの経歴や、ご家族とのエピソードなどをまとめました。
かがくいひろしの経歴・プロフィール
かがくいひろしさんの経歴やプロフィールです。
- 本名:加岳井 広
- 生年月日:1995年2月6日
- 永眠:2009年9月28日(すい臓がんのため54歳永眠)
- 出身地:東京都
- 学歴:東京学芸大学教育学部美術学科卒業
- 職歴:美術教員、絵本作家
かがくいひろしさんは東京学芸大学教育学部を卒業し、特別支援学校の教師として子どもたちのサポートをしながら、人形劇活動や紙を使った造形作品の制作や発表を行なっていました。
かがくいひろしの受賞歴
- 2003年 第13回紙わざ大賞展準大賞
- 2004年 第26回講談社絵本新人賞佳作(2度目)
- 2005年 第27回講談社絵本新人賞「おもちのきもち」
かがくいひろしさんは講談社絵本新人賞に3回応募しています。
1回目2回目は「佳作」受賞、3回目2005年に「おもちのきもち」で新人賞を受賞し、絵本作家としてデビュー。その後、教師を続けながらも立て続けに絵本を発表し、人気絵本作家になりました。
50歳での絵本作家デビューで遅咲きといわれるかがくいひろしさんですが、インタビューで次のように語っています。
50歳での新人、嬉しさとちょっと照れもありました。でも、自分が目指していたものは、やはり出版されて多くの子どもの元に届く絵本だったので、これで場が与えられたと感謝でいっぱいでした。
https://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/kagakui_h/
教師や人形劇を続けるなかで子どもと触れ合い子どもの成長を願い見守る、かがくいさんらしい言葉だと思いました。
素敵な人柄が言葉にも表れているように感じます。
かがくいひろしの性格や人柄
かがくいひろしさんのインタビューからは、子どもたちのことを考え、子どもたちに楽しんでほしい、という温かい心が伝わってきました。
かがくいひろしさんの奥様である加岳井久美子夫人は、かがくいさんについて下記のようにインタビューに答えています。
どんなことにも手を抜かずに熱中して取り組み、関わる人からも愛されて、さらに大きなことを成し遂げていくような人
https://www.bronze.co.jp/darumasan/kagakui/
創作活動に向ける情熱とエネルギーは「ふつうの人じゃないな」という感じでした。
https://www.bronze.co.jp/darumasan/kagakui/
冗談好きで明るい性格で、作家としての情熱は激しかったそうです。
かがくいひろしの家族
かがくいひろしさんのご家族は、奥様の加岳井久美子(かがくいくみこ)さんと、娘さんがお一人いらっしゃいます。
お母様も含め4人で暮らしていました。
かがくいひろしの家族とのエピソード
かがくいひろしさんの家訓は「晩ごはんは家族揃って食べなくちゃいけない」だったそうです。
どんなに忙しくても必ず、奥様と娘さんとお母様と4人で食卓を囲まれ食事していました。
ご家族への愛情の深さが感じられますね。
だるまさんシリーズと人形劇
かがくいひろしさんは絵本作家になる前は同じ職場の仲間と人形劇の活動をしていました。
ストーリーのある人形劇ではなく、スリッパやホース、牛乳パックなどの身近なものを使い、音楽に合わせて動かすというものだったそうです。
人形劇の絵コンテを描くのは、絵本のラフを描くのとかなり近いものがあるそうで、人形劇を考えていた時から使っていたアイデアノートが絵本の素になっています。
実際、だるまさんの原型は何年も前のアイデアノートにすでに描いてあり、出版社の方ににダメ元でラフを見せたところ一目で気に入り、出版に繋がりました。
絵本を読んでいるのになぜかリズムに乗ってしまう「だるまさん」シリーズですが、秘密はかがくいさんが以前に活動していた音楽に合わせて動かす人形劇にあったんですね。
かがくいひろしの絵本一覧
かがくいひろしさんが絵本作家として活動していた4年間の間に、16冊の絵本を発表しています。
おもちのきもち
だるまさんが
だるまさんシリーズ第一弾
だるまさんの
だるまさんシリーズ第二弾
だるまさんと
だるまさんシリーズ第三弾
おしくら・まんじゅう
おふとんかけたら
まくらのせんにん そこのあなたの巻
まくらのせんにんさんぽみちの巻
がまんのケーキ
もくもくやかん
ふしぎなでまえ
なつのおとずれ
はっきよい畑場所
おむすびさんちのたうえのひ
みみかきめいじん
うめじいのたんじょうび
まとめ
かがくいひろしさんの絵本は大好きで何度も読んでいますが、かがくいさんが絵本に込めた気持ちを知ることによって、更にだるまさん絵本が好きになりました。
他の絵本もぜひ読んでみようと思います。
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